昨日、予定利率の引き下げのお話をしました。
これにて、現在加入済みの生命保険のお宝度合いがぐっと上がります。
上記の記事の中で更新型定期付終身保険のリフォーム方法についてお話しますと約束しました。
下記の例をサンプルにして、
上記のリンクの必要保障額で考えます。
まず、必要な部分と不必要な部分について考察します。
諸悪の根源は更新型の定期保険特約部分です。
入院特約も更新型で、かつ60歳で切れてしまうので、良くないのですが、必要悪と割り切って残すことにします。(切りたくなった場合は後述します)
お宝部分は終身保険です。理由は2つ、
①すでに加入しているので、これより若い年齢では入りなおせない。
②予定利率が高い(保険料が安い)時期に加入している。
さらに終身保険は長期契約なので予定利率の差がモロに響きます。
以下ののリフォームを行う際の注意点ですが、追加分の保険加入の契約が成立した後でないと、元の契約を解約してはいけません。これは絶対です。
なぜかというと、保険は健康でないと加入できない特殊な金融商品です。なので、追加部分の保険が確定してから、前の保険を切ってください。
でないと、健康上の理由で、追加分の保険に加入できない場合、必要保障額を満たさないという恐ろしい状態になってしまいます。
バッサリと定期保険特約の全てを切れれば良いのですが、保険会社により、
入院特約は生命保険額の1.5/1000までしか掛けられないことが多いです。
例えば、入院特約が日額1万円と仮定するならば保険金額は667万円は残さないといけません。そのような端数を認めてくれるかは不明です。
ここでは涙を呑んで700万円の保険金額は残すことにします。
つまり次のような形にします。これを部分解約といいます。更新型の定期保険特約は予定利率の恩恵をほとんど受けないので問題ありません。
これをベースとして逓減定期保険を追加するか、
小さな定期保険を主契約として収入保障特約を付加すれば良いのです。
70歳まで保険料を払い続けねばなりませんが、それまでに子供は独立しているはずですので、必要保障額を考え直した上で、要らなければ切ってしまえばよいと思います。
残さないといけない場合でも逓減定期保険の保険料は安いですからそうも負担にはなりません。
また、医療保障ですが、元々の契約は60歳でなくなってしまいますので、健康なうちに医療終身保険に加入するのも一つの手です。
この場合は、定期保険特約部分をバッサリと切ってしまえます。
以上は、あくまでもサンプルですので、お客さんの価値観によってはもっと別な方法があるかもしれません。
それを色々と考えるのが保険営業のウデの見せ所です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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