上のリンクでも述べましたが、このような定期付終身保険は色々と不都合なことが多いです。
先に述べたように、
◎保険料は10年ごとに跳ね上がる。
◎まだ保障が必要なのに保障が激減する。
◎大金を投入したのに資産価値が無い。
は、もちろん、さらに、
◎メンテナンスフリーとは言いがたい。
◎医療保障等の特約も保障が激減したとたんになくなる。
◎保険会社の転換商法の餌食になる。
等々あります。
・メンテナンスフリーと言いがたい。
というのは、例えば、最初は必要補償額を満足していたとしましょう。でも、
1年たつと配偶者の余命は1年減ります。
1年たつと、子供が独立するまでの残り年数が1年減ります。
以上の理由で、必要補償額は下がっていくのです。細かいことを言うならば、この額を毎年算定して定期保険を減額する必要があります。
メンテナンスフリーにするならば、定期保険は平準定期保険ではなく、逓減定期保険や、収入保障特約(下記リンク参照)にするべきです。そうすれば、無駄な保険料は最初から払らわなくて済みます。
定期保険の種類(その2:逓減定期保険と逓増定期保険) - トクする!栄太郎のブログ
・医療保障等の特約も保障が激減したとたんになくなる。
ここが漢字の生命保険会社の融通のきかないところなのですが、付加している特約のほとんどが払済み年齢で消滅します。例えば、例のように48歳で消滅するのは論外としても、60歳で医療保障などがなくなっても困りますよね。大概その年齢では健康上の理由で保険は加入できませんし、加入できても保険料はバカ高です。
・保険会社の転換商法の餌食になる。
保険に加入して、1年もすると、加入のときに色々とうるさかったおばちゃんも退職して居なくなります。でも、5年もすれば、前任者から引き継いだと称するおばちゃんが、うるさく付きまといます。
「ねぇねぇ、あなたの入っている保険、小さすぎない?いまなら、その保険を下取りして大きな保険に出来ますよ」
ってのが常套句です。これを保険の転換と言います。
絶対にこの話に乗ってはいけません。
保険が不足ならば買い増せば良いのです。下取りする必要はありません。
私の知っている例では、加入した後に太ってしまった方が、転換を迫られていました。しかし、その際、保険料は過重体の保険料(要するに肥満分のリスクを保険料に加算)で見積もってありました。
この方が、どうしても保険の不足を感じているなら、不足分だけを買い増せば良いのです。保険料は増えた部分だけ過重体保険料で支払えば良いのです。元の保険は痩せていたときの保険料のままです。どちらがお得か、火を見るよりも明らかです。
別に普通の人でも同じです。保険料の算定は加入時の年齢になりますので、転換すれば、そのときの年齢で保険に加入しなおすことになります。
さらに、この低金利の時代、保険料算定の基礎となる「予定利率」は下がっていく傾向にあります。
予定利率が高い=保険料が安い
予定利率が低い=保険料が高い
と覚えておいてください。
つまり、もし、予定利率が前回加入したときよりも下がっていれば、実質の保険料は上がっていることになります。
つまり、保険の転換は何が何でも損です!
以上のことを、私は、声を大にして言いたい!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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