生命保険は目的に合致していれば、すばらしい金融商品です。
でも、生命保険を手に入れるにはハードルがあります。そう、生命保険は健康でないと加入できません。
保険契約が有効になるまでには次のプロセスを踏みます。
1.保険申込書に自署/捺印。
2.第1回目保険料支払い。
3.保険会社による被保険者の医務査定。
4.医務査定を通過して晴れて保険契約成立。
なお、医務査定をパスすれば、第1回目保険料支払いに遡って保障が開始されます。
この医務査定が曲者です。
医療保険とかガン保険だけ、また、保険金1000万円程度で被保険者が若いなどなら告知書に記入するだけでOKです。
保険が大きくなるに従って、
告知書扱い→面接士扱い→医師扱い
となります。
面接士扱いとは保険会社の面接士と対面していただいて告知書を書いていただきます。
医師扱いとは提携の病院で問診を受けていただくか、営業マンが医師をお連れします。
このような手段で保険会社は被保険者の健康状態を確認し医務査定を行います。
告知義務
この告知書や問診などは正確に答えていただく必要があります。
これを告知義務と言います。
正確に告知しないと告知義務違反となり、後で発覚すると最悪の場合は保険の解除となります。
保険の解除とは保険会社の権限で保険をなかったことにすることです。この場合、保険料は返金されます。
このような悲劇を招かないために告知書は正確に書く必要があります。
私は、当時業界で最も医務査定の厳しい保険会社だったのでなんども泣きました。
例えば医療保険に加入するためにあるお客さんに告知書を書いてもらいました。
しかし、告知書に「肩こりがひどくて通院した」と書いただけで引き受けできないと医務査定がおりたことがあります。その頃はなぜ肩こりごときで引き受けできないか激怒したものです。
でも、最近、なにを保険会社が恐れていたかなんとなく分かってきました。
保険会社は肩こりの症状に大動脈剥離などの重篤なリスクがあるのを恐れたのだと思います。
ですから、もし、告知書に「肩こりがひどくて通院した、その際エコーで大動脈を見てもらったが異常無しと診断された」と書いてあれば、結果が違ったのではないかと思います。
なお、保険会社各社は
被保険者の給付金支払いのデータベースを共有しています。
このためA保険会社で入院給付金の支払いを受けたのに、5年以内にB保険会社で、告知の内容を偽ってもバレます。
追記しました。
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