保険の形はお客さんの事情によって決まります。
と同時に支払い方法などにもお客さんの主義などが反映されるべきです。
今日はそのあたりお話しします。
主契約/特約の払込期間と特約の保険期間の話
まず、大前提として、全期払いと短期払の違いが分かる必要があります。
上のリンクを御覧ください。
読むと今日のネタの半分がネタバラシ状態ですが、それは別の話。
特約短期払
漢字の名前の生保会社が提案しないパターンです。
特約短期払といいます。
保険全体の払込は60歳で終了しますが、特約保障期間は70歳まで続きます。
60歳を過ぎて保険料を払い込むのは困難かもしれません。
それを見越した保険設計です。
なお、支払期間、払込期間などの年齢設定は、私が現役の時で5歳刻みで設定できました。
黙っていてもこの程度の設計をしてくれる営業から保険を買いたいですよね。
保険料の比較
黙っていてもというのは言いすぎかもしれません。
お客さんによっては70歳を現役と考える方もいるかもしれません。
比較すると、特約短期払では、60歳までの保険料は、60~70歳までの特約保険料を含んでいますので、少し高くなります。
しかし、保険料の払込期間を70歳(この場合は特約全期払といいます)とした場合よりもトータルの保険料支払総額は安くなります。
60歳という節目でこの保険は見直すと良いと思います。
子供が独立しているのなら、収入保障特約は解約しても良いか判断すべきです。
60~70歳までの特約保険料を前払いしているので、収入保障特約を解約するといくばくかの解約返戻金が出ます。
医療特約は自分のための保険特約です。
70歳までありますので、残しておいたほうが良いでしょう。
保険料支払期間と保険料払込免除特約について
まず、下の図を見て下さい。(A)と(B)は保険の形だけで言えば全く同じ保険です。
保険料の支払い方が違うのです。
違いその1
(A)は終身医療保険60歳払済で、いわゆる短期払という支払い方法です。
60歳で保険料の支払いが終了してその後も保障がずっと続きます。
(B)は終身医療保険終身払で、いわゆる全期払いです。
一生保険料を払い続けなければなりません。
言い換えれば金の切れ目が縁の切れ目です。
月払い保険料は(B)の全期払いの方が少ないです。
では支払総額は??
実はここが落とし穴なのです。
たとえば、60歳でポックリってことになると、60歳払済(短期払)は高い保険料を支払い損になります。
逆に長生きして90歳まで生きると、終身払(全期払)は支払いがきつくなります。
支払総額も相当かさみます。
なので、支払総額は、何歳まで生きるかっていう要素が絡むので、予測できないのです。
違いその2
保険料払込免除特約の有無が異なります。
(A)は保険料払込免除特約なし、(B)は保険料払込免除特約ありです。
保険契約によって異なりますが、よくあるのは
「三大成人病になって所定の障害が残ったら」
というのが条件になっていたりします。
当然ながら保険料払込免除特約も少しですが保険料が必要です。
この違いを総合的に比べると
(B)の長生きすると支払総額がかさむという欠点が少し(確率にして半分くらい)緩和されます。
なぜ、半分かと言うと、「日本人の二人に一人がガンになり、三人に一人がガンでなくなるという統計がある」からです。
最後に
「お客さんの主義などが反映されるべき」と言いましたが、理由をわかっていただけたでしょうか?
実は、実際に、最近長女に医療保険をかけさせましたが、まさに(B)のパターンでかけました。
ほけんの窓口で手続きしましたが、担当のお姉さんの察しが悪いので、私が保険の内容を指示して設計書をアウトプットし、比較して決めました。
あ~、あの各社の保険が設計できる端末が自宅に欲しい!!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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