何回も「転換は絶対にやってはいけない」とお話して来ました。
例えば、
どうして更新型の定期付終身保険が良くないのか? - トクする!栄太郎のブログ
今回は、もっと詳しい ことをお話します。
下の図に典型的な転換の例を挙げます。
まず22歳で3000万円の生命保険に加入させられて、結婚したからという理由で30歳で大きな5000万円の保険に転換させられた例です。
元々の保険の終身保険は500万円とそこそこ大きいので、30歳時点の解約返戻金はザックリと70万円ほどになっていると予想します。
この解約返戻金70万円が次の大きな保険の頭金となります。
ここで、この頭金の投入方法は3種類あります。
1.Aコース:終身保険に投入する方法
終身保険の一部を先に買ってしまうことになります。
2.Bコース:定期保険に投入する方法
定期保険(10年分)の一部を先に買ってしまうことになります。
3.A,B振り分けコース:上記の1.2.の折衷案です。
3.は単なる折衷案なので説明を省略します。
1.Aコース:終身保険に投入した資金は、
上のリンクの中の終身保険の中途解約の中でお話したとおり、たとえ一時払いで終身保険を買ったとしても、その解約返戻金は増え続けます。なので、収支で考えると大きな損にはなりません。(もちろん元の終身保険を保持し続けるのがベストです)
2.Bコース:定期保険に投入した資金は、
10年分の定期保険の一部を一時払いで買い取ったことになります。上記のリンクでお話したように10年後にはその投入金額は跡形もなくなくなります。
その代わり、新しい保険の当初10年間の保険料を下げる効果は大きいです。
転換して大きな保険にしたのに、保険料が安くなった!と言うのはこのパターンが多いです。
つまり、お客さんは、目先の保険料しか提示されませんので、コロッと騙される可能性があります。
せっかく貯めた解約返戻金を消滅させてしまうBコースはとても悪質な方法といえます。
たくさんの転換済みの生命保険の証書を拝見しましたが、転換のやりかたにおいて、特に邪悪な保険会社は旧M治生命だと思います。旧M治生命の転換済みの生命保険の証書で前の保険の資金を終身保険に投入したものは見たことがありません。
逆に、比較的良心的(終身に資金を投入している)なのは日本生命でした。特に、日本生命の年配で、経験年数の長い人が担当した案件には終身にのみ投入しているものが多かったです。
以上は私個人の感想であり、全部がそうとは限りません。しかし、もし、転換したことに心当たりがあるのなら、つぶさに保険の証券を確認することをお勧めします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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