新しいのを作りました。
です。(新たな苦悩が増えました)
ジャンプスターターって知っていますか?
私は最近知りました。
車のバッテリーが上がったときに、12Vのバッテリーの肩代わりをして車のエンジンを始動できるデバイスです。
大きなものはそれこそ車のバッテリーがケースに入ったものなので、10kg以上の重さがあるものもあります。
しかし、コンパクトなものではモバイルバッテリーに毛が生えた程度のサイズのものまであります。
例えば、車に乗せっぱなしにする前提ならば、
でも良さそうです。
しかし、サイズが25.2✕18.4✕12.4cm とかさばるため、スマホのモバイルバッテリーも兼用したい私のニーズには不向きです。
それに車の中は高温になりますので、乗せっぱなしにするには、置き場所には注意が必要です。(直射日光が当たる場所は絶対ダメです)
今回は、スマホのモバイルバッテリーも兼用できるジャンプスターターを調べます。
その前に用語の解説
よく、スマホのバッテーリーのサイズで、
リチウムイオン電池の容量が3000mAh
などという数字を見ますよね。
これは、バッテリーの容量を表す大事な指標ですので、解説しておきます。
3000mAhはひとくちでいうと
3000ミリアンペア(つまり3アンペア)の電流を1h(1時間)流し続ける能力がありますよ。
という意味です。
さらに、電流を1アンペアに絞って使えば、3時間使い続けることが出来ます。
スマホの場合、新品なら1日くらい使えますので、もっと小さい電流でバッテリーを使っていることになります。
さらに、この数値には隠れた指標があります。
(この部分は面倒ならば飛ばして下さい)
この数値ってよく考えると足らない部分があるのにお気づきでしょうか?
電流だけ表示して電圧の表示がありません。
電圧は他の記載から拾ってくる必要があります。
わざわざ リチウムイオン電池と言ったのは、リチウムイオン電池の公称電圧が3.7Vだとわかっているからです。
リチウムイオン電池の容量が3000mAhというのは、言い換えれば、
3A✕3.7V=11.1W
つまり11.1Wの電力を1時間取り出せるという意味です。
さらに、これをエネルギーの単位に換算すると、
1W✕1秒=1J(ジュール)
なので、11.1W✕3600秒=39960Jのエネルギーを持つことになります。
ちょっとムダ知識かな。
ジャンプスターターに求められるモノ
単にモバイルバッテリーとして使うのならばバッテリーとしては穏やかな使い方になります。
しかし、エンジンを始動させるには、瞬間的に300A以上の大電流を流す必要があります。
これは、バッテリーにはきつい要求です。
また、リチウムイオンバッテリーの公称電圧3.7Vで電力を蓄えておいて、エンジン始動時に12Vに昇圧して使うなんてことはコストとサイズの関係で出来ません。
つまり、素のバッテリーで300A前後の大電流を流さなくてはなりません。
モバイルバッテリーよりも高度な技術が必要なのです。
だから、安全装置の充実が必須です。
どうやら、安全装置は、ジャンプスターターをバッテリーに接続するブースターケーブルに相当する部分に内蔵しているようです。
実際に調べてみました
一覧表がこれです
整理番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
星 | 4 | 4.5 | 4.3 | 4.5 | 4.3 | 4.5 | 4.5 | 3.5 | 3.5 |
ブランド名 | suaoki | Arteck | DBPOWER | TENKER | GOOLOO | BESTEK | Beatit | ZELLA | PORTEC |
モデル名 | K12 | K12 | DJS40 | 40 | GP100RED-JP | BTCSG11 | B10 | V12マルチチャージャー | PJSS150B |
容量(mAh) | 8000 | 8000 | 8000 | 8000 | 10000 | 5600 | 10800 | 7500 | 15000 |
最大出力電流(A) | 300 | 300 | 300 | 300 | 450 | 300 | 500 | 400 | 400 |
電池 | Liイオン | Liイオン | 記載なし | 記載なし | リチウムとだけ | 記載なし | 記載なし | Liポリマー | 記載なし |
保障期間 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 18ヶ月 | 12ヶ月 |
ガソリン | 2500 | 2500 | 2500 | 2500 | 4000 | 2500 | 3000 | 4000 | 4000 |
ディーゼル | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 3500 | 記載なし | 2500 | 2500 | 記載なし |
サイズ(cm) | 13.0x7.5x2.0 | 13.0x7.5x2.0 | 20.2x11.2x7.4 (梱包サイズ) |
23.6x11.2x7.1 (梱包サイズ) |
13.1x7.5x2.5 | 17.3x11.3x6.9 | 14.5x8.4x2.5 | 13.5x7.6x1.4 | 28.8x23.8x7.3 (梱包サイズ) |
重さ(g) | 242 | 240 | 580 | 360 | 300 | 265 | 310 | 210 | 記載なし |
USB出力 | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
充電電圧 | 5V | 記載なし | 5V | 記載なし | 15V/5V | 記載なし | 5V | 12V | 記載なし |
PL保険 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 加入 | 不明 |
特記事項 | 同一商品と思われる | 外観そっくりOEM? | 色選択可能 | 日本製を強調 (怪しい) |
残念ながら、表の中に写真を入れられませんでした。
なので商品リンクを貼ります。
【2019/01/05追記】
下のリンクが切れているものは撤退していますので、参考にする必要なしです。
1年以上経過して生きているリンクの製品こそユーザーの選別に応えた商品です。
1.suaoki 2.Arteck 3.DBPOWER
4.TENKER 5.GOOLOO 6.BESTEK
7.Beatit 8.ZELLA 9.PORTEC
調べた中で気になったことを…
1.と2.の商品は型番等から中身は同じものと思われます。
同様に、3.と4.の商品も外観、スペックから中身は同じものと思われます。
どのモデルもUSB出力を備えておりモバイルバッテリーとして使えます。
充電電圧は5Vで充電できるものがオススメです。これは、スマホの充電器を流用できるため、どこででも充電できるからです。
どこに重きを置くのかは、人それぞれですので、一概に決められませんが、私は2.のArteckか、7.のBeatitが保障期間の長さで魅力を感じます。
残念ながら蓄電池の業界は、中国メーカーに限らず、日本のメーカにおいてもカタログスペックはベストの数値を記載するため、実際の性能はそれを下回るというのが半ば常識と化しています。
なので、スペック表は参考程度にとどめて過信しないほうが良いです。
また、機会があれば、ジャンプスターターの接続方法や注意点について書きたいと思います。
【追記】
2.のArteckの商品をポチりました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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