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今日、突然審査官から電話がありました。
審査官の名前から、思い当たる案件は1件しかありません。
先日、拒絶査定を貰って(これは私の作戦ミスです)、拒絶査定不服審判を請求した案件です。
この案件の、この審査官とのやり取りは、
拒絶理由(特許法第29条第2項:進歩性なし)⇒面接審査/応答
最後の拒絶理由(特許法39条:同一の先願あり)⇒電話対応/応答
拒絶査定(特許法39条:同一の先願あり)⇒作戦ミスを悟り、審判請求
となっています。
電話の内容は?
前提
「拒絶査定不服審判」を請求する際に補正を行うと、審判部に回される前に、拒絶査定をした審判官がもう一度補正した特許請求の範囲を検討することになります。これを「前置審査」と呼びます。ここで、拒絶の理由がないとされれば晴れて特許査定となります。
まず、知っておいてほしいのは、審判請求はしましたが、私は「特許請求の範囲」を補正しています。
なので、もう一度審査官が見ることになります。
つまり、この審判請求書は、審判官に対して書いたと言うよりも、審査官に対して書いたものです。
表立って書いていませんが、「すみません作戦間違っていました!」と言う意識を込めて書きました。
で、電話の内容は?
「審判請求書を読んで、技術的には特許査定になる心証を持っています。
ただ、このままでは、特許法第36条(不明瞭記載)違反であると、前置報告書(審判部への申し送りと考えて下さい)を書かなくてはなりません。
補正するつもりがあるのなら、補正案を先にFAXしていただければ、拒絶理由通知を出します」
とのことです。
ありがたい内容です
本当にありがたい。
だって黙って前置報告書を書いて、審判部に投げることも出来ます。
そんな選択もできるのに、わざわざ電話をかけてきてもらえるのですから…。
この審査官は
どちらかと言うと厳しい方だと思いますが、ブレない審査官で、OKとNGの境界線がはっきりと見えるので私は好ましく感じています。
今回、審判請求にもつれ込んだのは完全に私のミスです。
技術的には特許査定になる心証を持ってくれていると言うことは、
「あなたの言うことは理解できる。
しかし、他の人はどう解釈するかについては、危うい部分があるよ」
というメッセージであると私は、理解しました。
補正案は?
電話で少し案を出して心証を伺ったりしましたが、決定打は出ず、
「それでは、補正案を複数お送りしても良いですか?」
と質問すると、OKという返事をもらいました。
「来週の前半にFAXします」
と返事をすると、
「それで充分です、」
ということでした。
頑張って補正案考えよっと!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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