経済産業省のニュースリリースに下のような記事が上がっていました。
特許庁が特許を取得したという内容です。
技術的な内容については、興味なかったのですが、「特許庁長官」が特許権者ということで、手続きに興味がわいたので調べてみました。
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面白いのは経過情報
特に、面白いと思ったのは、経過情報です。
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すると、下の画面が出てきます。
これだけ見ると、普通のまっとうな審査経過ですが、「特許庁長官」が特許権者なので、ここだけでも気になる点があります。
早期審査に関する事情説明書も気になる
例えば、早期審査に関する事情説明書(こういう理由があるから早く審査してね書類)を提出していますが、なんでも早期審査にできるわけでなく、次のような条件のどれかを満たす必要があります。
- 実施関連出願
- 外国関連出願
- 中小企業、個人、大学、公的研究機関等の出願
- グリーン関連出願
- 震災復興支援関連出願
- アジア拠点化推進法関連出願
例えば、私の勤める会社は、中小企業なので「出願人は中小企業である」の一文だけで事情説明書は事足りますが、この場合はどんな内容だったんだろう?って気になります。(消去法で「実施関連出願」だと思います)
残念ながら。早期審査に関する事情説明書はここでは非公開ですので見ることができませんが、有料で閲覧請求をすれば見ることができると思います。
このように、早期審査に関する事情説明書を提出しなくても特許庁内部で調整して早く審査すればよさそうなものですが、このように審査経過が公開されますのでちゃんとスジを通して不要な詮索をされないように気を配っているようです。
特許願もシュール!
なんと宛先が「特許庁長官殿」で
特許出願人が「特許庁長官」です。
実にシュールな感じがします。
また特許庁は特許のエキスパート揃いなのに代理人を使っています。
6人の弁理士を調べてみましたが、1人は特許庁OBでしたが、後の5人は弁理士試験を合格した人のようです。
あれっ?要約不備で職権訂正を喰らってる!
これもちょっと笑えます。
出願人(権利者)が特許庁なので、細心の注意を払って作った書類で、一発特許査定になったのに要約に不備があって職権訂正されています。
商標もあるよ!
この特許に関連して商標「アドパス」も出願されています。
こちらは現時点では審査待ちです。
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おまけ!
この特許に関連してまじめな記事もありますよ。
特許庁、初めて特許を取得「公正に審査しました」…プログラムできる審査官が発明(弁護士ドットコム) - goo ニュース