打撃系の格闘技っていろいろありまよね。
洋風ではボクシング、ムエタイ。
和風では空手、少林寺拳法。
私が知らない技術体系のことはさておき、自分が知っている範囲でお伝えしたいと思います。
なお、私は少林寺拳法四段です。
上の動画は内受突と呼ばれる基本中の基本の基本のカタです。
攻者(右側)が左前(左足が前)に構えて逆突き(右ストレート)。
守者(左側)が右ストレートを左手の内受けで捌いて右中段突きを返すまでが内受突の基本形です。
その後のアドリブは無視してください(連反攻というヤツですが)。
あとで説明しますが、このカタの中には、知らない人には目からウロコの要素が含まれています。
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入門して最初は(白帯)
少林寺拳法では他の格闘技では禁じ手とされる「目打ち」と「金的蹴り」を習います。
ヒキョウではありません。
少林寺拳法は護身の技です。
弱者(例えば体力が劣る子供)でも自分を守る(逃げるだけの時間をかせぐ)のに重要な技術です。
だからこそ、下のリンクで子供の習い事としてお勧めしているのです。
次に(白帯~茶帯(三級))程度
最初に紹介した内受突を始めとした基本のカタを習得するのは当然ですが、基本的に防御を習います。
上段の突き(顔面の突き)をどのようにさばくか、中段の突き(胴を狙っています)をどうさばくか、蹴りならば?
厳しい道場(道院)ならば、肘から手首に至るまでタンコブだらけになって帰って来ると思います。→私もそうでした。
子供がこんな状態で帰ってきたら親としては心配だと思います。
心配ならば訊いてやってください。
少林寺拳法の練習はイヤか?
腕がボロボロになっていても、本人が楽しんでいるならOKです。
タンコブに対する対処法は湿布ではありません。
冷やすことです。
なぜなら内出血ですから冷やすことが第一優先です。
熱が出たときにオデコに貼ってやるシートが一番です。
ここまで来れば、たとえ学校でパンチを食らってもヘラヘラ笑いながら避けるレベルになります。
つまり「物理攻撃は無効」という能力を得ることになります。
男の子ならば、コレは強いですよ。
茶帯~初段
このあたりは、単演に興味を持つレベルかと思います。
私はそうでしたが、小学生はそう思わないかな?
上の動画が、単演と呼ばれる少林寺拳法のカタです。
一つ一つの動作には、見たとおりの意味があり、なにも秘匿する部分はありません。
先生や先輩に意味を聞けば、その内容は明快です。
それに比べ、空手の型は非常に難解で、そもそも型の解説もあまり見つかりません。
余談ではありますが、
その「難解な型」に一つの回答を与えてくれたのが、「ハイキックガール」でした。
この中で中達也先生が示してくれた型の解釈は面白かった!
23秒くらいに注目!
解釈を知るにはDVDを買うしかありませんね。
初段以降
少林寺拳法には武道専門学校というものがあります。
1ヶ月に1回、都道府県単位で集まって合同練習をします。
そこで、他の道場(道院)の人と切磋琢磨します。
楽しい!!!(参加資格は高校生以降です)
初段以降、同時進行で
初段以降、 武専(武道専門学校の略)で学ぶのですが、当然、道場(道院)での学びにも変化が出てきます。
乱取り(少林寺拳法では乱取りとは言わず、運用法といいます)も先生の監視のもとお許しがでます。
ここで、いろいろな気付きが生まれるのです。
例えば、動画で説明した内受突には重要な示唆が含まれていますのです。
攻者は左前(左足が前)に構えて逆突き(右ストレート)。
ですよね。
この体制で、突き終わったときには絶対に左足で蹴ることは出来ないのです。
ウソだと思うならばやってみてください。
重心が乗っている足では絶対に蹴れないのです。
動画の内受突は蹴りがこない安全圏で反撃を行っているのです。
-------2018/06/25追記
具体的な記載が抜けていました。
「右足で蹴ることが可能だから違うんじゃないの?」って思いましたよね。
確かに、正面に立ったままだと、右足の蹴りを受けてしまいます。
この型は攻者の背中側に移動します。
なので、右足で蹴ろうとした時点ではすでに遅いということになります。
なお、サンプルの動画は、右手で胴に反撃し、すかさず右足で追い蹴りを行っていますので、あまり背中側に移動していません。-------追記終わり
つまり、乱取り(運用法)はその気付きを得る場です。
だからといって、乱取り中にそんなコトを考えながら練習をしているワケはありません。
体で覚えるんです。
このレベルになると、基本的に素人には負けなくなります。
ってか、素人は相手にしなくなるんですが。
でも、喧嘩なれした下衆に負ける可能性があります。
それはなぜか?
それはイレギュラーです。
初段になりたてレベルはイレギュラーに慣れていないのです。
喧嘩なれした下衆は何がイレギュラーかというのがわかっているのです。
そういったイレギュラーに慣れるためにはやはり、上級者の胸を借りることしかないのです。
上級者と乱取りしてみれば解るのですが、彼らは虚実の使い分けが非常にウマイ!
捨て突き、捨て蹴りを効率的に使ってきます。
ウッカリ引っかかると痛い目を見ます。
そういった駆け引きを学ぶのが初段以降ということになります。
以降、薄皮を剥ぐように進歩していきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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