以前、くも膜下出血の体験談を紹介しました。
22歳のときは開頭手術でクリップを入れる手術でした。その際の体験です。
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元々
私は、酒が好きで、20歳以降は酒を飲んでいない日は殆どありません。
どうやら、肝臓の性能が良いようです。
なので、麻酔もあまり効かなかったのかも?
1回目の手術
どうやら、衰弱していたようで、普通に麻酔は効きました。
2回目の手術
1回目の手術で、出血箇所は処置してもらいましたので、予防的な手術です。体力/気力とも徐々に戻ってきていました。
その上、執刀医の先生の軽いノリもあり、だいぶリラックスしていました。
そこで、この事件です。
麻酔
意識がある状態で手術室に運ばれました。周りを見渡す余裕があり、意外と古い手術室で歴史が感じられました。まぁ、悪く言うとボロだったわけですが・・・。
麻酔がかけられました。たぶん笑気ガスの麻酔だと思います。
「じゃ、数を数えてくださいね~」と言われて、3まで数えた覚えはあるのですが、それ以降はストーンと意識がありません。
手術部位
開頭した位置はこめかみの内側です。10cm×3cm位の範囲の頭蓋骨を取り除きます。
(手術後に元の位置にはめ込みます。)
頭蓋骨を取り除いた範囲と、皮膚を切開した位置は異なります。これは、執刀医の先生が、後日傷口が目立たないように生え際近くの髪の毛の中を切開してくれたからです。
まず、皮膚を切って少し剥がして、頭蓋骨にドリルで穴を開けます。そしてその穴を足がかりに手術用のノコギリで頭蓋骨を切ります。これは、今頭に残っている痕跡からも類推できます。
2回の手術は、見事に左右対称の位置を切開してアプローチしたようです。
麻酔が覚めた
麻酔が覚める順序というものがあるそうです。
まず、最初に聴覚が戻るそうです。
麻酔が覚めたのはたぶん、上に書いた「ドリルで穴を開ける」最中だと思います。
どんな感じかと言うと、歯科で歯を削っている音を10倍くらいにした感じで、大きな音がします。だって、頭蓋骨に直接アプローチしていますから。
今でこそ笑って話せますが、自分が開頭手術をしているという自覚がある状態で、そのドリルの音は全然笑えません。オソロシイ!!
懸命に意思表示を試みるもののカラダは動きません。
そのうちに私は、また意識を失いました。
手術の終盤
頭を縫っている最中に意識が戻って来ました。痛くはありません。執刀医の先生が、縫いながら、「この人(私のこと)はお母さんに良く似ているねぇ」と看護師さんと話しているのが聞こえました。
次に、頭にガーゼを貼り付けられているときに私は目を開けました。
「あれっ、早いね」と言われました。
夢かな?
以上の顛末を私は夢だと思っていました。まさか手術中に麻酔が覚めるはずなんてないし。
と思っていましたから。
後日
後日、手術室に居た看護師さんと話す機会があり、上の顛末のような夢を見たよって言ったら、
「確かに途中で手が動いていたから麻酔を追加したよ」
「確かに目を開けるのも早かったし、先生とそんな会話してたよ」
と言われました。
夢じゃなかった!!!
現実だった!!!
今、笑いながら話せるのでなんの問題もないんですけどね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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