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以前から、任天堂が特許侵害訴訟でコロプラを訴えていましたが、その特許番号が明らかになりました。
いつも、特許番号が大事って言うくせにどうして調べなかったの?
今日の時点で任天堂の特許の数は2162件あります。
なのに、ヒントが少なかったのです。
どんな権利かなど…。
調べなかったのではなく、調べられなかったのです。
加えて「白猫プロジェクト」の仕様を私は知りません。
でも、私の尊敬する栗原潔さんは違いました。
1件予想が当たっています。
言い訳はこれくらいにして
同じく栗原潔さんの 記事で特許番号を知りました。
栗原潔さんの記事はいつも参考になります。
ってか特許マンとして愛読しています。
もうすでに特許の中身については栗原潔さんに語られ尽くしています。
なので、このブログで後追いをしてもなんの価値もありません。
ちなみに、今日時点で、どんとこの関係の記事が増えましたが、大半は栗原潔さんの記事のコピペと思って間違いありません。
だから、栗原潔さんが語れない観点で語りたいと思います。
当然ながら栗原潔さんは弁理士という立場上、軽はずみなことは言えません。
なので、私は、単に客観的な立場で、任天堂とコロプラの強い/弱いについて語りたいと思います。
保有特許の件数の観点から
だいたい10倍の戦力差。
ただ、コロプラは最近の出願が多いので、トレンドに乗っかった(例えばGPSを利用するとか、2点以上検知可能なポインティングデバイス(つまりスマホ)の出願とか)出願は多いです。
コロプラは出願数で約500件で、約半分の234件を権利化しています。
早期審査(通常1年以上かかる権利化を半年程度で済ませる制度)かけたものが約200件で、できるだけ速く権利化しようと努力した跡は見えますが、早期審査をかけると無効理由を含んだ権利になりやすいので、痛し痒しですね。
なぜ、無効理由を含んだ権利になりやすいかは下記リンク参照⇓。
なお、ゲーム業界はサーチ能力に関して、「サーチャー≧審査官」の業界です。
出願日の観点から
コロプラの最古の出願日は2010年2月8日です。
つまりポッと出と言ってもよいかもしれません。
対して任天堂が特許侵害していると主張する案件の出願日は最も古いもので、2001年11月20日です。
特許・実用新案照会(固定アドレス)(結果一覧)|J-PlatPat
このタイミングで省電力モードに言及している出願が出来るのは、ちゃんと市場で経験を積んでいるからこそです。
市場経験の重みがモノを言っています。
つまり、市場経験から、そのような課題があることに気がつけたということです。
(ゲームボーイで気がついておけよというツッコミはなしの方向で…)
私は、常々、特許マンとして最強な業界はどの業界かを考えていましたが、やはりゲーム業界の特許マンが最強です。
なぜなら、彼らは、特許を取得するという観点のみならず、結構な頻度で、他社と丁々発止の修羅場を演じているからです。
それも、自国内だけでなく海外の勢力とも争っています。
強くて当然です。
新規性喪失の例外規定をちゃんと活用しているあたり、しっかりしているのが見て取れます。
という訳で、百戦錬磨の任天堂の知財を相手にコロプラは勝ち目が薄いと考えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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