私は、1987年に運転免許試験場で大型自動二輪車の試験に合格して中型限定から、大型に限定解除しました。
10回不合格で11回目に合格しました。
今思うと、練習場で出会った先輩合格者のアドバイスが非常に有効でした。
現在では教習所で合格すれば良いので、運転免許試験場に行く人はごく少数だと思います。
なので、直接には役に立たないのですが、少し気をつければ、教習所内の試験に美しく合格することが出来ます。
なので、現在教習中のライダーは必見です。
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時代背景は
1980年台はバイクブームの真っ只中で、漫画だと「バリバリ伝説」などが有名ですよね。
また、1996年に教習所で大型自動二輪の免許が取れるようになるまで、大型の免許を取るには、運転免許試験場で合格しなくてはなりません。
また、都道府県によって難易度が異なるといういい加減さで、交通事故率の高いところでは難しく、事故率の低いところでは簡単でした。
ちなみに私が受けた愛知県では、北海道と並んで事故率の高いところですので、統計的に2%程度の合格率でした。
毎回20人程度受験して1人も合格しないってのはザラでした。
練習はどうしたの?
その頃、教習所では当然大型を扱っていません。
探すと、名古屋市内の庄内川の河川敷に練習場があるのを見つけました。
もともとは、ペーパードライバーに自信をつけさせるための練習場だったようですが、大型自動二輪も扱うようになったようです。
試験車は?
GS750G
というシャフトドライブで、良く言えば安定感抜群、悪く言えば曲がらないバイク。
さらに、サイドバンパー込みで300Kgという扱いにくいバイクでした。
ちなみに当時の私の体重は55Kgです。
そして、
GSX750E
という、確か1983年デビューのその頃最軽量(確か乾燥重量230Kgくらい)のバイク。
これは癖もなくヒラヒラとした操縦性で、スラロームも楽勝でした。
合格のコツ
その前に、普段の街乗りで気をつけるべきこと
次の3つは身につけてください
1.ニーグリップは絶対!!
絶対必要です。普段から膝を締めてタンクをギュッと挟む癖を身につけましょう。
私は、300Kgの重量のGS750Gのメインスタンドを立てて乗車し、腰の動きで左右にガコガコ揺らせるぐらい鍛えました。
2.レバーの握り方は4本指に矯正しておくこと!!
確かに2本指などでレバーを操作すると前輪ブレーキとアクセルを同時操作できて便利なのですが、試験のときは認められません。
とりあえず、普段から矯正しておきましょう。
3.信号待ちでは左足だけしかつかない!!
迂闊に右足(後輪ブレーキを踏む足)をペダルから離さないよう注意してください。
課題別のコツ
交差点に差し掛かったら
足はつきませんが、ほぼ、一時停止状態(つまりスタンディングスティル状態)になり、信号及び左右をゆっくり確認します。
首をふるのが早すぎると安全確認を怠ったとみなされる可能性があります。
その後交差点に進入します。
この時ギアは1速まで落とさないです。なぜなら、1速まで落とすと、アクセルONの際に750CCのエンジントルクでギクシャクしやすいからです。
なので、2速か3速でうまく半クラッチを使ってトルクをいなして下さい。
スラローム
最初に、練習場のスラロームを見たときにパイロンの間隔と練習車のサイドバンパーの幅を見比べて、「これは無理」と思ったものです。
しかし、これは果敢に攻めていくしか無いです。
つまり、ガバッと倒すんです。
その際、ニーグリップと人車一体(リーンウィズ)は崩してはなりません。
怖いですけど、たとえコケても車両の中心線と自分の中心線の関係は崩さない覚悟で!
(その頃オフロードバイクに乗っていましたので、リーンアウトの癖を取るのに苦労しました)
私は、3速で、
倒し込むときはアクセルOFFをきっかけにして倒し込み、
クラッチOFF、
引き起こしのタイミングで、半クラッチにしながらアクセルONにしてました。
ここでも、エンジンパワーを直接使わずに、半クラッチを使ってふらつきを抑えます。
一本橋
別に難しいところはありません。
確か10秒以上かけないといけなかったと思います。
前半は、ドンと橋の上に乗り、視線を遠くに保って、リアブレーキを引きずるようにして減速し、以降、半クラッチとリアブレーキを併用してゆっくり進みます。
視線を遠くに保っていれば、そう問題なくクリアできると思います。
波状路
1速でアプローチし、立ち姿勢になります。
前輪が障害物に乗上げるタイミングでアクセルONと同時に半クラッチで動力を伝えます。
これを、障害物毎に行えばOK.
障害物は等間隔に並んでいますのでリズミカルにこなせるはずです。
まとめ
ある程度練習すれば、各々の課題をこなすことが出来ます。
普段、自分のバイクを乗るときでも、できるだけ最小の半径でターンしてみるなどの挑戦をして感覚を磨くと良いと思います。
そのうえで、ここに紹介した、想定よりも1つか2つ高いギアを多用して、半クラッチでエンジンパワーをいなすというテクニックを使えば、見栄えが格段に美しくなり、合格が近くなると思います。
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