先日の記事(任天堂 VS コロプラ 白猫プロジェクト特許戦争。任天堂は強い。ポッと出のコロプラに勝ち目なし。(と思う))で、コロプラに勝ち目がないとお伝えしました。
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とは言え、コロプラ側もなにもしないわけにはいきません。
負けるにしても傷を浅くする必要があります。
さて、どのような作戦があるのか?
まずは精査
これを精査しなくてはなりません。
特許の知識だけではなく、任天堂の商品に対する知識も要求されます。
あれば、その特許をカウンターとして提示します。
できれば、任天堂の主力商品が抵触しているものが望ましいです。
とは言え、任天堂にも隠し玉があるはずですので、任天堂の隠し玉を探るべく任天堂の特許も精査しなくてはなりません。
任天堂には2000件以上の特許があるので、気が遠くなります。
私は、昔、250件の権利を精査したことがありますが、1週間以上かかりました。
このレベルの精査を、精査する人を複数にしてお互いに確認しなくてはなりません。
相手の弾が本物かの確認
以前、特許係争に備えてのセミナーで、講師の先生は、「相手の無効理由を探すのです。何も傷のない特許っていうのは逆に少ないのです」とおっしゃっていました。
例えば、審査官の検索に漏れがあり、先願が有ったにも関わらず特許査定になってしまうことがあります。
そのようにして特許になった権利は無効理由が内在しているといえます。
また、特許で権利主張している内容と、特許査定に至るまでの過程での主張に矛盾することは許されていません。
これを「禁反言(きんはんげん)」と言います。
つまり、簡単に言うと一貫した主張でないとダメよってことです。
これらの観点で確認します。
タイヘンです。
コロプラ側では、任天堂の特許の先願を見つけるためにやっきになっていることでしょう。
でも、歴史の裏付けのある任天堂の特許は手強いよ。
まとめ
特許での戦争は、仕掛けた方も仕掛けられた方も多大な労力を必要とします。
任天堂もこんな強い特許を持っていてもずっと権利主張していませんので、たぶん、ずっと黙認する方針だったのだと思います。
なのに、沈黙を破って、戦争を仕掛けました。
一体、コロプラは何をしたんだろう?
喧嘩を売るようなことをやってしまったのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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