前回、外壁の塗替えの話をしました。
外壁の塗り替えから4年経過、話題の外壁塗料「ガイナ」に対する評価
その後2年もしないうちに雨漏りが発生してしまいました。
我が家はPCコンクリート造なので、雨漏りも特殊でした。
同様なトラブルを抱えた方の参考になればと思います。
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雨漏りを発見したのは
ザーザーと雨が降っている夜中でした。
ふとトイレに行くために起きて廊下を歩いていると、壁の中からボトボトと音がします。
雨漏りとわかったものの原因を特定できなかったです。
その後何回も雨降りがありましたが、雨漏りの音がしたのはその時1回のみでした。
不審に思うものの手の打ちようがありません。
そうこうして いるうちに台風のシーズンが来ました
そうすると時々雨漏りの音がします。
とりあえず動画を取り(場所と音の記録を残すためです)、塗替えを依頼した会社に電話しました。
すぐに、自宅の近隣を営業していた人に連絡が行き、自宅に来てくれましたが雨が降っていません。
また、降っていたとしても、雨漏りが発生しないと何ともなりません。
私は来てくれた人に動画を見せ、位置と雨漏りのポツリポツリの間隔をわかってもらいました。
家に来てくれた人も再現できないので場所を特定できず、後日確認するとのことでその日は終わりました。
休みの日、改めて来てもらいました
少なくとも雨漏りの音がする位置の直上に原因があるはずですので、2Fのベランダと、屋上の階段室の立ち上がりが怪しいです。
つぶさに観察してもらったところ
ベランダはシロだと思うとのこと。
仕方ないので、屋上の階段室の立ち上がり部分にホースで水を流すことにしました。
1時間流しても2時間流しても雨漏りは再現しません。
昼食を挟んで午後に作業を再開しても雨漏りは発生しません。
なんともならないので、内装を剥がして場所を特定しようか相談し始めていました。
ほぼ、諦め気味に水をザーザーと流していると
雨漏りが再現しました!!!
特定の位置に水をかけ続けないと再現しなかったのです。
屋上の階段室の立ち上がり部分でした。
それ以外にも怪しい凹部があったのですが、そこは犯人ではなかったです。
犯人は
屋上の階段室の立ち上がり部分に薄っすらと入ったヒビでした。
長さ10cmヒビの幅は0.3mm程度の、およそ雨漏りの原因とは考えられないヒビでした。
こんな小さなヒビが雨漏りを誘発していたのです。
なかなか再現しなかった原因は
特定の風向きのときにヒビの全域に対して隙間なく水の流れが出来ないと発生しなかったのです。
ヒビの一部にしか水の流れがない場合は、単なる毛細管現象で染み込んで行くだけで、水音を発生しません。
しかし、ひとたび、ヒビの全域の表面に水の流れが出来ると、すでに染み込んでいる水が、表面の水の流れをサイフォンのように引っ張り込むのです。
引っ張り込まれた水は更に表面の水を引っ張り込み、ボトボトと水音を立てるまでに成長します。
これが雨漏りの原因でした。
雨漏りの原因のヒビはなぜ発生したの
これは、PCコンクリート造という工法に理由があります。
PCコンクリート自体は水を通しません。
なので、雨漏りの原因は継ぎ目しかありません。
PCコンクリートの壁は要所要所鉄筋を溶接して接合してありますが、完全に接合されているわけではなく、地震などの揺れに対しては継ぎ目でいなしています。
このため接合部分はどうしてもコーキング材にクラックが入る可能性があります。
今回はそれが原因でした。
原因がわかればあとは簡単
ヒビにナイフを入れてコーキング材を注入すれば終了です。
非常にあっけなかったです。
「この修理方法では3~4年後に再発しますよ」
とアドバイスを貰いましたが、再発すればまた対策すればよいのです。
ある程度PCコンクリート造の宿命です。
前回の記事で、
「会社Bは自社技術推しです。PCコンクリートに強いと自負するだけあって、
柔軟性(粘着性)のある塗料とジェットスプレー工法という防水工法を推していました」
と書きましたが、これはダテではなく、PCコンクリート造に最適の方法だったんだなぁと感心した次第です。
ちゃんと会社Bも熱心に営業してくれれば良かったのに。
この記事が、他の雨漏りに悩む人の参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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