6月14日の特許庁の新着連絡で「特許の審査基準のポイント」が公開されたと連絡がありました。
すごく良い資料なので、特許関係者はダウンロードすべきと思います。
上のリンクからダウンロードできます。約12MBのpdfファイルです。
今までは直接、審査基準を見ていました。
でも、審査基準はもれなく書かれているけど、長ったらしかったんです。
でも、「特許の審査基準のポイント」は字も大きいし、エッセンスをギュッとまとめた感じです。
100ページ程度の資料です。
特許関係者なら、斜め読みで良いので何が書かれているのか把握しておいて損はないと思います。
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審査基準ってなに?
これも「審査基準のポイント」にちゃんと書かれていました。
特許法等の関連する法律の適用についての基本的考え方をまとめたもの
です。
更にぶっちゃけると特許の審査官が審査を行うときにどういう思考の過程を経て審査を行うかを書いた資料です。
例えば、新規性/進歩性はどうやって判断するのかが書かれています。
「審査基準のポイント」の活用法
当然、読めば知識が身につくのでおすすめなんですが…。
わからない単語の辞書代わり
例えば、知財の諸先輩方や弁理士の先生の会話の内容でわからない単語があった場合、この「審査基準のポイント」の中を検索すれば的確にわかります。
例えば特許法30条がわからなかったとしてこの中を検索すれば、たちどころに、
「発明の新規性喪失の例外規定」
だとわかります。
ちなみにゲームメーカの知財部はこの「発明の新規性喪失の例外規定」を華麗に使いこなしています。
だって、特許出願の前にプレス発表してしまうことなんてザラにあるからでしょう。
拒絶理由の反論のヒントを探す
まず、拒絶理由の条文について調べます。
例えば、「第36条第4項第1号」なら実施可能要件で48~54ページにその事が書かれています。
事例もあげて説明している親切な資料です。
ココを読めばどのような思考過程で審査官が拒絶理由を打ったかがわかります。
また、対応方法の例まで書かれています。
まずは、審査官の思考過程を追ってみて本当にそう考えるのが妥当なのか、出願人の立場で検証してみましょう。
審査官がいつも正しいとは考えないことです。
当然36条に限らず、特許法29条第2項でも丁寧に説明されています。
このように、審査官の思考過程をトレースする習慣をつけておけば段々と拒絶理由に対応するスキルが上がります。
これは保証します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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