18年前まで私は生命保険会社で営業をやっていました。
つまり、生命保険を売り歩いていたわけです。
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そこで気がついたアレコレを…。
営業マンの前身は?
色々です。
私のような技術者出身の人も居ます。
銀行マン
自動車ディーラーの営業
テニスコーチ
証券マン
ありとあらゆる職業の人が生命保険の営業マンに転身します。
そして、1年も経たずに約90%の人がヤメていきます。
残った10%の人が何年も生命保険を売り続けます。
前職による特徴は?
技術者出身
技術者出身の私は理詰めで行う説得営業が得意でした。
また、営業手法についてもありとあらゆる手法を片っ端から試す柔軟性がありました。
今思えば、この柔軟性が長く保険営業を続けられた理由だと思っています。
銀行マン
銀行マンは、コツコツと足繁く通うタイプが多いです。
ただ、それは効率が悪いです。
私は、名刺に自分の携帯電話の番号を印刷しており、電話をくれればいつでも行きますと伝えてあります。
さらに、それ以来20年以上携帯電話の番号を変更していません。
今だって行きますよ。相談に乗ります。その覚悟です。
自動車ディーラー出身者
自動車ディーラー出身者は私の記憶する範囲では生き残っている人はいません。
生命保険のようにお客さんが全く興味のない状態から営業をスタートするのは、ディーラー出身の人にとってはキツイのではないかと思います。
だって、ディーラーに来店する時点で、(たとえ冷やかしでも)興味があるのは間違いないですから…。
テニスコーチ
テニスコーチは、私を生命保険営業に引き込んだ上司です。
サンプル数が少ないので、傾向はわかりません。
一つ言えるのは人当たりが非常に良かったことと、意外に無口だったことです。
なお、「無口」は営業において欠点ではありません。
そのぶんお客さんに話して貰えば良いのですから。
お客さんに口を開いてもらうスキルのほうがよほど大事です。
証券マン
証券マンはクセモノです。
長所は、「根性がすわっている」ことです。
短所は、「お客さんはダマしてなんぼ」と思っている人が多いことです。
ある同僚などは、独居老人にワラント債を2000万円分売りつけたことがあると豪語していました。
ワラント債は、権利行使期限までに、権利を行使せずにいると紙くずになってしまうという、細心の注意を払わないといけないリスキーな債権です。
当然のことながら面倒見の悪い同僚は放置してお客さんの2000万円を紙くずにしてしまいました。タヒねよ!
勢力の変遷
私が入社する頃までは、銀行マンからスカウトすることが多かったです。
しかし、真面目だけれども融通が利かないので成績がジリ貧になる人が多かったです。
その次に台頭してきたのは、私達のような元技術者か、技術営業を行ってきた人です。
これらの人は定着率がダントツに高かったです。
やはり、納得して保険を買ってもらうスタンスが良かったようです。
しかし、技術者から保険営業に転身するという変わった人はあまり居ないので、同じ立場の人はあまり増えなかったです。
次に増えてきたのは元証券マンです。
それまでも、証券会社からは相当数の人が流れてきていましたが、どうやら、会社自体が優績証券マンをスカウトし始めたたようです。
私のオフィスにも、会社が雇い入れた元証券マンがマネージャーとして配属されて来ました。
確かに頭もよく、さぞ成績優秀だったことがうかがい知れます。
しか~し、「お客さんはダマしてなんぼ」と思う人だったようです。
その証拠に、訴訟を2つも抱えていました。
(訴訟を抱えている証券マンは珍しくないですよ)
それまでのマネージャーは、日本生命の支部長経験者で、トンデモなく成績が良いプレーイングマネージャーだったので、私は尊敬していました。
しかし、新しいマネージャーは証券会社での成績は良かったのかも知れませんが、保険を売った経験がないため、尊敬に値しないと思いました。
その上に「お客さんはダマしてなんぼ」というのが透けて見えるため、私は、自分の仕事が汚されたような感覚に陥りました。
モチベーションはだだ下がりです。
ということがきっかけで私は5ヶ月後には生命保険会社をヤメてしまいました。
6年も続いたのに…、今思えばモッタイナイかなぁ?
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>
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