トクする!栄太郎のブログ

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【特許】大人の事情という拒絶理由はどう頑張っても覆せない

今回は、技術的な問題ではなく、大人の事情で拒絶理由が出される場合について思うところをお話します。

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とある審査官補の話

もう、10年以上前のことです。

審査官補とは?

審査官の一歩手前の人です。審査官見習いと考えてもらえば良いです。

 

審査官補の見分け方は?

拒絶理由通知書には審査官の名前が記載されている場所が2箇所あります。

拒絶理由通知書の最初に書かれている審査官と、面接等の申込みは**までと書かれている場所です。

この2箇所の名前が異なる場合、審査官補は**さんと言うことになります。

なぜならば、

審査官補は、審査官補自身の名前で拒絶理由通知書を発行できません。

なので、必ず指導する審査官の名前で拒絶理由通知書が発行されます。

このとき、拒絶理由通知書に最初に書かれている審査官の名前が指導している審査官で、面接等の申込み先が審査官補となります。(これ、豆知識です)

 

どこが大人の事情?

審査官補は、先輩である指導審査官には逆らえません。

指導審査官が黒といえば白いものでも黒になります。

仮にこの場合、指導審査官をK審査官、審査官補をU審査官補としましょう。

K審査官は拒絶よりの審査官として有名で、同業他社の知財部員との会話の中でも、あのK審査官はなんとかならないのか!と愚痴の対象になるくらいの審査官です。

 

拒絶理由通知書が来ました

その出願は、色々な事情で私自身が明細書を書いた案件でした。

拒絶理由は想定の範囲で、その拒絶理由に反論するためのネタは明細書に仕込んでありましたので、対面して説明しようと面接を申し込みました。

 

面接では

若いU審査官補とK審査官がいました。

K審査官はラオウのような渋い表情で終始無言を貫いていました。

私は特許庁OBの代理人と一緒に面接に行きました。

そして、今回拒絶理由とされた引例の部材と、本願の部材は似ているけれども用途が異なるので、前提となる課題が異なることを説明しました。

合わせて、従来の部材と、発明の部材が動作したときの状況を高速度カメラで撮影した動画を見てもらいました。

この2点でU審査官補は納得してくれた様子です。

でも、ハッと我に返りK審査官の方を見ました。

相変わらずK審査官はラオウのような渋い表情です。

私には「乗せられるなバカヤロウ!」と言っているようにも見えます。

そのような空気の中、収拾がつかないので、代理人さんが、おおよその補正の方向性を述べることで、終了としました。

 

それで、

代理人さんに補正をしてもらいました。

その結果、拒絶査定!

こちらが説明したことをいっさいがっさいガン無視でした。

普通、こちらの主張に対する考察があるはずなんですけどね。

これが、今回

「大人の事情という拒絶理由はどう頑張っても覆せない」

と言った理由です。

やはり、U審査官補はK審査官には大人の事情で逆らえなかったようです。 

 

その後

当然審判請求しました。

その結果として、そこそこ広い権利範囲で特許となりました。

どや~!

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。<(_ _)>

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