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トクする!栄太郎のブログ

生命保険、営業、特許、はたまた瞑想などなど

調子に乗って怖い目にあって、何とか冷静になって切り抜けた話

前回、「世界ランキング2位に教えてもらった話」で、自分の飛び方のレベルが上がった話をしました。 

eitaro.hatenablog.jp

 新しいパラグライダーを入手してさらに飛べるようなった私は天狗になっていました。

 

ある日、伊吹山エリアの三合目。その日は風向きはベスト(テイクオフから下を眺めて右から風が来る状態)でした。しかし、強風でした。

テイクオフでは、スタチン(スタートで沈没の意味です。フライヤーのスラング)が続出していました。私は、グランドハンドリングで培った強風離陸テクニックと、足の速い機体のおかげで難なく飛び出すことが出来ました。

飛び出してみると、気流は安定していて、サーマル(熱上昇気流)は見つけられないもの、山の斜面にぶつかった風が斜面上昇風(リッジといいます)となって、何時間でも飛んでいられそうな雰囲気です。

20分も飛んでいて異変に気がつきました。このグッドコンディションにだれも揚がってこないのです。どうやら強風でテイクオフはクローズになったようです。

そうこうしているうちに、風に正対していても、自分がジリジリ後ろに下がっていくのに気がつきました。ヤバイ!

そう、風の速度がパラグライダーの最高速を上回っている状態です。その上、私は、パラグライダーの適正体重の下限ぎりぎりで運用してました。最高速が出ない。重ねてヤバイ!

 

まず、パラグライダーの両翼端を潰して翼面積を減らし、沈下速度と前進速度を

上げることを試みました。

ダメです。翼面積を減らしても、潰した分だけ抗力(前進を阻害する力)も増えて全然前に進みません。それどころか、後ろにジリジリ後退しつつ高度が上がっていきます。ヤバイ!

ここまできたら、最悪の場合を想定しました。最悪の場合は山の後ろに吹き飛ばされて、乱気流に巻き込まれて落ちることになります。地形的に見て、何とか木に引っかかることはできそうです。

とりあえず、命は助かるけど、みんなに迷惑は掛けそうです。

 

「落ち着け、落ち着いて考えろ。」と、あれこれ考えていると、ベルヌーイの定理の説明図が浮かんできました。↓こんな感じです。

ベルヌーイの定理の説明図

「あっ!流れが速いのは山の尾根の直上に居るからだ。」

「だから、斜面から外れて平地の上に行けば良い!」

とひらめきました。

幸い、風に対しては後退しながらも、ゆっくりと平地の方向には移動できました。

そしたら風の速度は落ちて、高度を落としながらも、だんだんとランディングに近づくことが出来、結局安全に着陸できました。

 

後で、クラブの人に聞いたら、私を見上げながら「栄太郎、あせってるだろうなぁ」と思っていたそうです。翼端を潰しても高度が下がらないし、私がアクセラレータ(パラグライダーの速度をさらに上げるツール。翼形を変形させることで最高速を上げる)を持っていないのも知ってたし。

 

それ以来、状況を吟味して飛ぶか否かの判断をするようになりました。

 

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